技術開発

S. S.

2015年中途入社

社会インフラを支える通信品質を実現する

PROFILE

日系大手メーカーにて基地局の研究開発に携わり、屋内中継装置の開発を担当。その後、放送関連企業で放送関連無線機の開発・運用に携わった後、2015年にJTOWER入社、事業者共用光中継装置の研究開発を担当し、2021年より開発部門を管掌。

自社開発の体制がJTOWERの強み

― 技術開発部門はJTOWERでどのような役割を担っているのでしょうか。

JTOWER独自の共用装置の開発と機器の品質管理に加え、遠隔監視ツールのソフトウェア開発、その他業務支援ツールの開発まで幅広く担っています。
JTOWERは設立10年未満の比較的新しい会社ではありますが、重要な社会インフラである各携帯キャリア様の通信を支え、求められる通信品質を実現し安定して供給することがミッションと捉え、その実現のために部門一体となって取り組んでいます。

― 共用装置を自社開発していることは、JTOWERの大きな強みですね。

共用装置の導入後、万が一機器がうまく作動しない場合、自社開発でなければ、機器を調達したメーカーに確認することになります。さらに、担当者がいないとお客様に状況説明もできないという事態になりかねません。JTOWERには実際に機器を開発した技術者がいますので、すぐに不具合に対応できますし、何よりお客様に直接説明することができます。こうしたJTOWERの自社開発の体制により、お客様の声が私どもに直接届き、こちらからも直接、情報を届けることができるのです。その分、ダイレクトに反応も返ってきますので、お客様に信頼していただけるように、技術面はもちろんですが、人と人との関係性も大事にしています。
機器の遠隔監視ツールや運用ツールまで自社開発しているところもJTOWERの特徴です。外部に開発を委託したらかなりの費用と期間を要するもの。こうしたツールが、現場の状況の早期把握や業務の効率化につながり、JTOWERの提供価値を支えています。

― これまでの経歴を教えてください。

大学では情報通信工学を専攻し、プログラム・情報通信・光伝送など、通信関連について学びました。大学卒業後は、移動体通信関連の開発に携わりたいと思い、無線機の老舗である日系メーカーに入社しました。そこでは、携帯電話の基地局の研究開発を担当し、携帯キャリア様向けの装置やOEMで海外メーカー向け機器の開発を20年ほど担当していました。
入社した頃は携帯電話が市場に出始めたタイミングでしたので、3G、4Gという流れも見ることができました。通信業界は進化のスピードが早く、その技術進化を肌で感じられることに大きなやりがいを感じていました。
その後メーカーから、放送関係の企業へ移り、放送に関わる無線機の開発と、設置・運用などを3年間経験しました。

運用まで見届ける経験が、次の開発に活きる

― 入社当時のJTOWERはどのような状況だったのでしょうか。

当時は設立3年目の頃でした。屋内インフラシェアリング・ソリューションは提供が開始されていたものの、まだ認知度も低く、実績も殆どない中で、携帯キャリア様に積極的なアプローチをかけている頃でした。私も訪問に同行し、技術的なご説明をするところからJTOWERでの仕事が始まりました。

メーカーにいた頃は装置の開発だけをやっていましたが、JTOWERでは実際にお客様のところへ行き、運用まで見届けるようになりました。開発者として技術だけを追うのではなく、お客様の手元に装置を届け、実際に使われるところを見届けられる経験は、メーカーでは得られなかったことです。その過程を楽しむことができるのがJTOWERの良さです。
装置全体を理解した上で、接続試験をして、運用までを見届ける経験は様々なアイデアも浮かばせます。そのアイデアを次の開発に活かし、盛り込み、装置という形にしていくことができるのは、責任も大きいですが、大きなやりがいにもつながっています。

― 印象的な開発プロジェクトはありますか?

最近では5G(第5世代移動通信システム)の共用装置の開発です。2020年3月に各携帯キャリア様より5Gの商用サービスが開始されました。その屋内5G対策としてJTOWERでは2020年10月、日本で初となる共用装置を東京都庁に導入しました。以降、屋内5G対策として多くの引き合いをいただいています。
独自の仕様で、機器の開発・製造を外部に委託するため、新たな装置の開発はパートナー企業探しから始まります。通信インフラを支えるに十分な技術力と実績をもち、携帯キャリア様の求める品質とJTOWERの理念に共感してくれるパートナーを見極めていくのです。これまで多くの候補の企業様を訪問して、情報収集と交渉を重ねました。もちろん、自社としても新たな技術に挑戦するわけですから、技術的にも相当なインプットが必要で、試行錯誤の連続でしたね。パートナー企業様と幾度も議論を重ね、いよいよ完成した機器を都庁に設置したわけですが、テスト端末に「5G」の表示を確認したときは、何物にも代えがたい達成感を感じました。

競合が出てくるのはむしろ楽しみ。一歩先を歩み続けたい

― JTOWERの開発部門はどのようなチームでしょうか?

それぞれ強みとなる技術領域をもっている、プロ意識の高いメンバーたちの集まりです。技術領域に関してお客様に発言する時は、会社を代表しているという自覚を常に持つことを意識しています。
一方でチームの雰囲気は和気あいあいとしていて、やりたいことはまずやってみようというスタンスです。アイデアをどんどん形にできる組織です。

― 技術の進歩が早い業界だというお話がありました。今後のミッションはどのように考えていますでしょうか?

まずは、5Gのインフラシェアリング・ソリューションの導入実績が増えていく中で、安定的に運用できる体制を整えていくこと。そしてその先の6GやO-RAN準拠に加え、装置はさらにインテリジェンス化していきます。そうした動向にも目線を置いています。

世の中がいよいよ、インフラシェアリングに動いてきたという実感があります。JTOWERは現状、導入実績数でいえばリーディングカンパニーのポジションにあると思いますが、今後は競合企業も増えてくるでしょう。この業界が活性化していくためにも、競合が出てくるのはむしろ楽しみではありますが、常に一歩先を歩み続けたいと考えいます。

通信は常に進化しています。技術者としてそれが楽しみです。日々の進化を身近に感じながら、今後も世の中に必要とされる装置を開発していきたいと思っています。